6日の厚生委で、病院局は、医薬品などの共同購入や宮崎大学とも連携した診療材料費の節減などで費用を見直すと説明。宮崎病院では今後設置を予定する「がんセンター」によるがん医療機能の高度化、延岡病院ではハイブリッド手術室の運用による機能強化などで増収を図り、病床稼働率が劣る日南病院では病床を50床減らすなど経営効率化を図るとした。
宮崎県の新年度当初予算案で、一般会計から50億円の無利子
借り入れを計画する県病院局は6日、2022年度決算から赤字に
なっている事業収支を30年度に黒字化するなどとした収支見通しを明らかにした。
ただ、県議会厚生委員会では実現性を危ぶむ声が相次ぎ、
8日に知事が委員会に出席して説明することが決まった。
50億円の借り入れについて、宮崎、延岡、日南の県立3病院を運営する病院局は、患者数がコロナ禍前に戻らないこと、医療資機材や人件費などの高騰によって新年度に手持ちの現金が枯渇する恐れがあることを理由に挙げる。経営改善を図ることで体質を強化し、30年度から25年かけて返済すると説明している。
収支の見通しは、現状では23年度に約51億円の純損失を計上し、24年度には債務超過に転落。資金不足比率が27年度に20%を超え、経営健全化計画の策定が必要になるとした。
これが経営改善策をとった場合、現金の不足は生じず、24年度から債務超過になるものの、30年度に事業収支が5800万円の黒字に転換し、徐々に累積赤字を減らせる、と試算した。
だが、厚生委では懐疑的な声が相次いだ。
委員の一人は、昨年12月の委員会で示された試算から大きく数字が悪化したことを指摘し、「希望的観測で動き過ぎている。シミュレーションの精度が低い」と批判した。
別の委員は、病院局が経営悪化の理由として、患者数がコロナ禍前の水準に戻っていないことを挙げながら、「具体的要因はない」と減少の要因を分析できていないことを指摘。「減った要因がわからないのに、どうして患者が増えるシミュレーションになるのか」と根拠をただした。
一般会計からの無利子50億円借入れという金額もすごい。
委員会での委員の声についてはごもっともで「絵に描いた餅」
ではいけない。
責任持てない、先の話っていうのはよく聞く話だが・・・