会計検査院は新型コロナウイルス患者の病床確保事業の
検査結果を公表した。
国は2年で3兆円超す補助金を医療機関に交付したが受け入れ態勢
が整っていない病床の部分も支払うなど制度の不備があったと
指摘した。
患者受け入れ態勢が出来ていない病床でも交付。
もともと空床でも交付される。
検査対象にした496病院のうち、国立病院や労災病院など269病院
の医業収支が分析された。
1病院あたりの平均額は補助金を除くと20年度は8億円の赤字。
21年度は7億円の赤字と19年度の4億円赤字より拡大している。
しかし補助金を含めると20年度は3億円の黒字、21年度は7億円
の黒字となった。
病床確保料は病床を空けることで生じる収入源を補填するのが
目的だった。
実際は減収分を上回る補助金が支払われたことになる。
安定的な経営をするには補助金頼みの黒字ではダメだ。
医業収支こそが本来の収益である。